中文 English 日本語
在日外国人の就職・転職相談ならユニヴァ・スタッフ
株式会社ユニヴァ・ジャパン
平日 9:00〜18:00

【日本での就職・転職活動について】日本で仕事を探す前に知っておくべきこと

【日本での就職・転職活動について】日本で仕事を探す前に知っておくべきこと

皆さん、こんにちは!ユニヴァ・スタッフです。今回の記事では日本で仕事を探している在日外国人のための就職・転職活動のプロセスについて説明していきたいと思います。

 

日本での就職・転職活動は海外と大きく違うことから、外国人にとって非常にハードルの高いプロセスになっているといえます。日本での就職・転職活動の過程は海外に比べてもっと長いだけでなく、提出しないといけない書類と面接回数が多く、テストが実施される場合や、課題を提出する必要がある場合もあります。

 

新卒採用の選考フォローについて

 

日本での就職・転職活動は会社と応募者の経験によって変わってきます。大学に通っており、仕事の経験がない学生の場合は、「新卒」という扱いとなるため、新卒枠で仕事に応募しないといけません。その場合は、就職プロセスは基本的に以下の通りです。

 

エントリーシート→書類選考→一次面接→二次面接→三次面接→最終面接→内定

 

エントリーシートは履歴書などという応募書類と一緒に提出しすべてを書類選考として扱われる場合もありますし、面接回数が少なくなったり多くなったりする場合もありますし、選考プロセスの途中でテストや課題の提出が必要になる場合もありますので、会社によって選考フローは異なります。

 

また、多くの場合はどのポジションでも「適性検査」と呼ばれるテストを受けることが必要となりますが、課題の場合は総合職よりもクリエイティブ系などという専門的なスキルを要するポジションに応募したときに課されることの方が多いです。

 

このように、就職活動の選考プロセスは会社によって異なったりしますので、すべての企業に共通するプロセスがあるとは言い切れないのですが、新卒の就職活動について確実に言えるのは、多大な時間を必要とするだけでなく、就活生の心理状態にも大きな負担をかけることが多いです。

 

新卒の場合、学生は大学3年の時に就職活動を開始することが期待されます。もともと、就職活動の開始時期は大学4年の春だと意識されていましたが、近年における就職活動の長期化と複雑化によって、学生はさらに余裕をもって大学3年の時点で就職活動を開始しなければならないという状況になっています。さらに、インターンシップに参加することも就職活動の条件の一つとなってきており、大学生の就職活動の状況はどんどん厳しくなっていると考えられます。

 

海外では、大学を卒業してから仕事を探すという流れは一般的ですので、まだ在学中の状態で仕事を探さないといけないのは外国人にとって不思議なことかもしれません。日本では学生は大学を卒業していない段階で仕事を探さないといけない理由は、卒業の前に内定を獲得することによって、卒業の直後に入社できるからです。つまり、学生が大学卒業後、すぐに働けるようになることが前提とされているということです。そのため、新卒の就職活動は1年以上かかることもあります。

 

新卒採用の面接について:なぜ新卒の面接に合格するのは難しいのか

 

新卒として仕事に応募するときに、会社側は応募者が仕事の経験がないことがわかっています。そのため、入社後、新入社員が業務内容とそれをこなせるための必要な知識を身に付けるためには、長い研修を受けなければなりません。大学生が正社員として経験がないことから、新卒採用を行っている会社は、仕事の経験に基づいた採用プロセスを行うことができず、そのポテンシャルに基づいた採用プロセスを行うことになるわけです。

 

学生時代のアルバイトの経験は面接時に大事な話になってきますが、アルバイトと正社員の労働条件の違いによって、学生時代のアルバイトは基本的に就業経験としてカウントされません。そのため、会社の採用担当者は面接時に応募者の学生時代に関する質問をすることが多く、それを通して社員としてのポテンシャルを見極めていきます。しかし、これらの質問は就職活動中の外国人にとって紛らわしいかもしれません。なぜなら、就職活動の面接における学生時代の質問は「プライベート」と関わっているように見えるからです。

 

プライベートのこと(例えば、人生で大切にしていること、頑張ってきたこと、大変な経験など)が聞かれていると思うと、答えは個人的な価値観、意見、感想などになってしまうわけですが、プライベートと混ざっているような質問であっても、企業は企業側のビジョンや価値観に合う答えを応募者に求めているのであって、必ずしも個人的な価値観などを重視した答えを求めているとは限りません。もちろん、すべての企業に当てはまることではありませんが、自分の考えを示しながら企業のニーズに合わせた答え方ができるようになるのは就活生が抱える大きな課題の一つです。

 

プライベートと関わるような質問とその知らざる「正しい」答え方は外国人にとって日本での就職活動の面接に成功することが非常に大変に思う理由の一つであると考えられます。仕事自体ではなく、個人の経験やその人格に関わる質問が面接の中心になると、不採用の通知が来た時に、応募者にとって不採用の理由が個人に何らかの問題があるからだという考え方に陥りやすくなり、次の面接のために何を工夫すればいいのかがあまり理解できていないまま次の面接を受けてしまうわけです。

 

これによる精神的なダメージがかなり大きく、自分が持っている文化や価値観のズレでうまくいかないと思い込んでしまうことが多いため、日本での就職をあきらめる外国籍の新卒の方が少なくないです。

 

社会人としての経験がある人の仕事探し:転職活動について

 

その一方で、社会人の経験がない大学生の就職活動に比べると、転職活動は大きく異なります。転職活動のプロセスは決して簡単ではありませんが、新卒採用のプロセスに比べるとステップが少なく、早く終わらせることが可能です。もちろん、プロセスにおけるステップの多さは会社によって変わってきますが、転職活動の選考プロセスは書類選考と面接を2回ほど受けるだけで終了することが多いです。その理由は、応募者が既に社会人としての経験を重ねており、即戦力として働くことができるからです。

 

応募者が別の企業で社会人として成長したことから、新卒採用のようにポテンシャル採用にならず、既に実務経験があるので、選考プロセスが早くなります。しかし、転職活動は新卒の就職活動に比べて準備しないといけない書類が少なくても、新卒の段階で準備しなくてもよい書類があります。それは、職務経歴書です。

 

多くの国では、自分自身の基本情報、学歴、職歴、スキルと資格などを同じ紙に書くことが可能で、これはcurriculum vitae (CV)として知られています。日本では、これらの情報が書いてあるCV (履歴書)の提出も必要ですが、履歴書とまた別に、自分が今までやってきた仕事の詳細、その会社の基本情報、自分の実績や身に付けたスキル、そして簡単な自己PRを書く必要がある書類は職務経歴書といいます。

 

簡単に言えば、履歴書は短い自己紹介のようなもので、自分の基本情報とキャリアを簡単にまとめた書類である一方で、職務経歴書は自分が今までどのような仕事をしたのか、そしてその仕事をする中でどのような目標を達成したのか、又は何に成功したのかをアピールできるチャンスを与える書類です。

 

また、面接の際にも、プライベートと関わりやすい学生時代や自分の人格などに関する質問が比較的に少なく、仕事と社会人としての経験に関する質問がメインとなっているので、面接では個人としての自分と社会人としての自分を区別することもでき、新卒採用の面接と同じように自分自身を極端に作り上げる必要はないという大きな違いがあります。

 

外国人として日本で仕事を探すのは簡単なことではなく、挫折しそうな時が多くあると思います。根気の要るプロセスですが、一人で悩む必要はありません。ユニヴァ・スタッフでは日本で仕事を探している外国人のサポートを行っており、あなたの就職・転職活動にお役に立ちたいと考えています。

 

履歴書、職務経歴書の書き方、面接対策など、日本での仕事探しに必要な情報を別の記事で発信していきますので、良かったら読んでみてください。

 

就職・転職活動に関するご相談がある方は、お気軽にunivastaff@univaprop.com までお問い合わせください。